基金の創設目的・運用経過について
昭和57年にスーパー「二チイ」が笠岡に進出の際、大店舗出店の影響による商店街の振興策として、二チイから4000万円の寄付があり、商店街では管理できないとのことから、市で管理している。
商店街振興を目的としたさまざまな取り組みに活用されている。
商店街振興基金運用審議会は、商店街基金の使途に関する事項について、審議等を行う。
審議会の委員は10人以内で組織され、審議会の都度、委嘱してる。
毎年、翌年度の基金事業について、審議を行っている。
昭和57年に笠岡市商店街振興基金運用審議会要鋼制定(平成12年廃止)
平成12年に笠岡市商店街振興基金運用審議会条例制定
委員の構成については委員10人以内で組織する。
委員は、次に掲げる者のうちから市長が委嘱又は任命する。
⓵各種団体の推薦する者②識見を有する者➂市職員④その他市長が適当と認める者
経緯
昭和57年 基金創設時 6000万円 (二チイ4000万円・市債2000万円)
昭和62年 商店街協同駐車場設置事業補助金 2000万円取り崩し
平成8年 ドラマチックかさおかづくり事業補助金 800万円取り崩し
平成9年 ドラマチックかさおかづくり事業補助金 700万円取り崩し
平成10年 ドラマチックかさおかづくり事業補助金 500万円取り崩し
平成11年 ドラマチックかさおかづくり事業補助金 500万円取り崩し
平成12年 ドラマチックかさおかづくり事業補助金 200万円取り崩し
平成13年 ドラマチックかさおかづくり事業補助金 100万円取り崩し
平成14年 ドラマチックかさおかづくり事業補助金 100万円取り崩し
笠岡市商店街振興事業補助金(笠岡シーサイドモール専門店部会)790万円取り崩し
平成15年 笠岡市商店街振興事業補助金(笠岡シーサイドモール専門店部会)210万円取り崩し
平成16年 笠岡市商店街振興事業補助金140万円取り崩し
いちょう祭り250万円取り崩し
平成17年 サテライト笠岡からの事業収入繰り入れ開始
笠岡市商店街振興事業補助金128万1千円
笠岡市商店街振興事業補助金(笠岡シーサイドモール専門店部会)300万円
いちょう祭り250万円
合計678万1千円取り崩し
平成18年 笠岡市商店街振興事業補助金170万円
いちょう祭り250万円
合計420万円取り崩し
平成19年 笠岡市商店街振興事業補助金140万円
いちょう祭り200万円
合計340万円取り崩し
平成20年 笠岡市商店街振興事業補助金140万円
いちょう祭り190万円
合計330万円取り崩し
平成21年 笠岡市商店街振興事業補助金140万円
いちょう祭り100万円
合計240万円取り崩し
平成22年 笠岡市商店街振興事業補助金170万円
いちょう祭り100万円
合計270万円取り崩し
平成23年 笠岡市商店街振興事業補助金150万円
いちょう祭り100万円
合計250万円取り崩し
基金補填金461万円
平成24年 笠岡市商店街振興事業補助金170万円
いちょう祭り100万円
合計270万円取り崩し
基金補填金461万円
平成25年 笠岡市商店街振興事業補助金170万円
いちょう祭り100万円
合計270万円取り崩し
基金補填金381万2千円
平成26年 笠岡市商店街振興事業補助金150万円
いちょう祭り100万円
合計250万円取り崩し
基金補填金474万8千円
平成27年 笠岡市商店街振興事業補助金180万円
いちょう祭り100万円
合計280万円取り崩し
基金補填金482万3千円
平成28年 笠岡市商店街振興事業補助金137万5千円
いちょう祭り100万円
合計237万5千円取り崩し
基金補填金490万7千円
平成29年 笠岡市商店街振興事業補助金155万7千円
いちょう祭り100万円
合計255万7千円取り崩し
基金補填金485万7千円
平成30年 笠岡市商店街振興事業補助金180万円
いちょう祭り100万円
合計280万円取り崩し
基金補填金13万9千円(最終)
令和1年 笠岡市商店街振興事業補助金160万円
いちょう祭り100万円
合計260万円取り崩し
令和2年 笠岡市商店街振興事業補助金120万円
いちょう祭り0円
商店街事務局補助金120万円
合計240万円取り崩し
令和3年 笠岡市商店街振興事業補助金120万円
いちょう祭り0円
商店街事務局補助金120万円
合計240万円取り崩し
令和4年 笠岡市商店街振興事業補助金140万円
いちょう祭り801141円
商店街事務局補助金120万円
百縁笑店街事業補助金10万円
合計3,501,141円取り崩し
令和5年 笠岡市商店街振興事業補助金140万円
いちょう祭り802,487円
商店街事務局補助金120万円
百縁笑店街事業補助金75,000円
合計3,477,487円取り崩し
令和6年 笠岡市商店街振興事業補助金110万円
いちょう祭り830,714円
商店街事務局補助金120万円
中央商店街街灯電気代1万円
合計3,140,714円取り崩し
令和7年 基金残高 25,880,436円
商店街振興基金の当初の原資は「二チイ4000万・市債2000万の合計6000万」でスタートしている。
※商店街だけでなく笠岡市からも資金提供しており、1/3については使用使途についても商店街以外の駅前の活性化のための施策に使用可能ではないか?
令和7年のいちょう祭りの中止について
昨年度の財政健全化の中で、令和7年度については200万商店街振興基金でのイベント実施を決定している。(審議会を開いて2月17日に方向づけをして、健全化プランに掲載)
令和7年7月16日いちょう祭りかさおか2025第1回実行委員会開催
・ネットワーク会議の中でいちょう祭り開催の有無が話題にあがったために開催の是非を協議し、出席者8名のうち7名が「実施しない」1名が「不明」により今年の開催は見送り。
→見送りの理由
商店街の高齢化による人手不足に伴って必要となる人件費の増加、マンネリ化。商店街の利益になっていない。いちょう祭りに来る層と商店街に買いに来る層が違うため、ターゲットに合ったイベントになっていない。
本質的には商店街の空き店舗を減らして店を増やしていく必要がある。
次年度以降どうするかについても上記のことを踏まえて何をするか一度立ち止まって考える必要がある。
なお、いちょう祭り中止についての商店街振興金審議会は開かれていない。
→いちょう祭りに代わる検討がネットワーク委員会で協議され、予算の流用が必要とされる場合は審議会を開催する。
私なりに考える問題点は!
いちょう祭の内容が今更どうこういう問題ではないと思う。駅前区画整理事業の完成を祝って行った「出発祭」がスタートでイベント自体は市の商工観光課が主導で行ており、駅前の賑わい創出の意味からも市を挙げた一大イベントとなっている。こども園は大勢のお客様の前で日ごろの練習の成果を披露する場であったり、収穫祭的なマルシェも各種団体が販売により祭りを盛り上げていた。しかし、このイベントの開催するか否かをこの商店街のネットワーク委員会にゆだねられていることに負担があるのではないかと考える。市の一大イベントとして、幅広い組織の協力をいただき、実行委員会も再編する時期に来ているものと考える。
今年は、財政健全化でことごとくイベント的な事業が縮小される中、予算が確保されていたいちょう祭すら中止する決定はやる気の問題と言われても仕方ない。行政がある程度のイニシアティブをとって、(振興資金の出資率から言うと、3分の1程度のこの時期だからこそ実施して欲しかったというのが私の本音である。

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