横島振興会高森会長さんにお話をお伺いする。

Uncategorized

◎持続可能な地域団体の運営について・・・

9月6日(土)横島振興会の高森会長にお話を伺う機会をいただきました。
地縁団体として法人化されてまちづくりを推進されている地域の会長さんがまちづくり協議会についてどんな考えを持っていらっしゃるのかという事をお聞きするためにお伺いしました。
9月議会で質問予定の内容にも関連する事項で、会長さんもまちづくり協議会についてはお考えをお持ちだったのでいろいろとお話をお伺いすることが出来ました。

一番印象に残っているのは、「なぜ、会長を引き受けて頑張っていらっしゃるのか?」
・・・「組織の長たるものは、皆の意見を吸い上げて、民意に沿って事業を推進することが必要である」民主的な運営に心がけておられ、必要とあれば独自にアンケートを実施し、毎月各部会の会議、役員会を定期的に実施し、その内容を地域に回覧するという地道な活動により、役員の独断ではなく民意を意識し、声の大きい人の意見に左右されない民意の裏付けで事業を提案し、実施している。
高校の先生をされていた高森会長さんは、高校生相手に押しつけのようなこと勝手に決めても生徒は動かいないが、生徒と一緒に決めたことは生徒が自主的に動くという経験値からの会の運営の方針だとおっしゃっていた。

今回、私が聞きたかったことは、現在のまちづくり協議会は市からのお金を使うだけの法人格をもたない組織で何年やっていても持続可能な組織にならず、地域も守れないと強く感じている。

横島協議会は、協議会で持っている土地の地代や駐車場の貸し付けの料金など収益があるのと地域の資産を管理する団体として「地縁団体」として登録されていて、いろいろな事業展開をされています。

全体の予算は約500万円。振興会の運営、横島会館、横島防犯組合、婦人部(サロン・敬老会)等の会計に分けて事業実施されています。
アンケートを実施されて、若い人からの声の中に日ごろの地域の活動よりも個人的な活動を重視したい、地域のために労力は出せないがお金を出してもいい。という意見が多かったので、初めて町内会費年間1000円の徴収を新たな収入として考えている。地域の仕事をする人にもそれなりの報酬を出すための資金として考えているとのことでした。

 笠岡市が廃止した敬老会については、これまで市1000円、社協500円、社協支部200円、横島協議会700円という内容であったが、福寿会の実施要望もあり、協議会1000円、社協支部200円の予算で婦人部が中心で横島協議会として実施(対象107名)。地元で独自に実施できる財源とマンパワーをもっていれば、市の予算が削減されようとそれに従って中止する必要がない。特に横島では老人会がカラオケを始めていてその披露の場として実施の要望があったというからすごい!
 敬老会への市の予算削減については、いろいろと意見をしたが、要は対象者が楽しむというスタンスの実施こそ真のまちづくりの精神ではないかと思った。

まちづくり協議会に関しては、横島は、美の浜・横島・入江の3地区でのまちづくり協議会となっていて、横島振興会としての資金があるので独自に事業を展開している。まちづくり協議会としては3地区に共通する課題についての事業となると・・・。花いっぱいとか清掃活動の補助とか、バス利用の補助とかになってくる。それぞれの地区の活動で精いっぱいでまちづくり協議会としての活動にあまり重心を置けない感じだった。

 まさしく、独自で法人組織を立ち上げて、収益も考えながら事業展開する仕組みこそこれからのまちづくり協議会が目指す方向性のような感じがした。
 協議会役員として会長・副会長3名・会計・庶務(立候補)、各区の区長12名、副会長補佐2名、神社責任役員2名、福寿会会長、婦人部長、前副会長という面々。
 そして部会が総務・環境・福祉、見守り、花・防災の4部会があり、各区の役員が希望制でそれぞれの部会に属して、部会と役員会を毎月1回実施し、役員会の報告は各戸に回覧して各区の役員の負担を少なくする。

 回覧文書を見せていただいた。
1.行政・地縁団体関係
2.横江・美の浜まちづくり協議会関係
3.社会福祉協議会
5.横島福寿会
6.懸案・要望事項
7.報告・確認事項
8.審議・検討・確認事項:継続
9.提案事項
10.回覧・配布
A43ページに及ぶ協議内容が記載されて回覧されている。これが毎月だからすごい!

 横島会館でお話をお聞きした時も副会長2名がいろいろと協議をされたり、別の部屋では子供向けの塾も行われている。横島会館の入口の部屋が協議会の事務局となっており、書棚には過去の資料が所狭しと並んでおり、協議会活動の歴史を感じる。

 高森会長としてもまちづくり協議会の10年目の見直しに意見を述べたが何も進展もなく現在に至っており、あり方についてはいろいろな意見を持たれていた。今後とも大いに意見交換させていただくことを約束し事務所を出た。

コメント

タイトルとURLをコピーしました