うのずくり/NPO法人みなと・まちづくり機構たまの

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岡山県玉野市視察報告 6月11日(木)13:30~18:00

住  所岡山県玉野市宇野1丁目11-1
電  話0863-81-2777
案  件うのずくりたまのIJUコンシェルジュの活動について
期  日 令和8年6月11日(木) 13時30分 から 18時30分
応 対 者特定非営利活動法人みなと・まちづくり機構たまの 事務局長 斎藤章夫氏 うのずくりたまのIJUコンシェルジュ 森 美樹氏
玉野市地域おこし協力隊 金子美穂氏  3名にご対応いただいた
状  況 
訪問施設特定非営利活動法人 みなと・まちづくり機構たまの事務所
概  要13時30分
みなと・まちづくり機構たまの事務所で取り組についてレクチャーを受ける
意見交換 (内容については別添)
16:00~街中の再生物件等を見学 森氏に街中を解説いただきながら散策
18:00 終了帰途に
添付書類 研修等資料  研修等状況写真  名刺

研修内容

玉野市「うのずくり」は、宇野港界隈を“住んで+つくる”ことで楽しく暮らす街に育てる移住・地域づくりプロジェクト。移住支援、空き家活用、交流イベント、クリエイター誘致など、多面的に地域を耕す活動を15年以上続けています。

うのずくりとは(概要)

「宇野に住んで+つくる」=うのずくり 宇野港周辺を、行政主導の再開発ではなく、住民・移住者・クリエイターの手で少しずつ楽しく変えていく取り組み。2011年に実行委員会が発足し、現在までに135組・245人の移住者・開業者を受け入れる成果を上げている。2016年から市からの委託を受けて移住相談を一手に行ている。市の委託料450万(経費等90万で残りは人件費)専任で森さんが従事し、サポートでまちづくり機構斎藤さん・地域おこし協力隊の金子さんがサポートを行っている。
市からの委託は法人格が必要なので、契約は特定非営利活動法人みなと・まちづくり機構たまのが受けて、うのずくりが事業展開をしている。

主な活動内容

1. 移住支援・案内
•移住希望者への相談対応、街歩き案内
•空き家調査、空き家バンク連携
•市民センターでの「空き家出張相談窓口」

2. 空き家活用・まちの再生

•うのの大掃除:長年使われていない建物を片付け、光と風を入れ、再生のきっかけをつくる活動。 → 東山ビルはこの活動を経て復活し、現在はカフェやホステルが入居する宇野港の象徴に。
•空き家ワークショップ(町歩き・建物観察)

3. 交流・コミュニティづくり

•朝ごはん会:魚市場で買った食材を港で食べる交流イベント(2012〜)。
•PARTY PARTY PARTY:移住者・地域住民の交流会。
•宇野港ラジオ体操:毎月第2・4土曜に開催。

4. 文化・クリエイティブ活動

•クリエイター誘致、アートイベント支援
•情報発信(TAMANO発行、UNOPORT)
•「玉野こども芸術アプローチ」など、アーティストと子どもの協働企画(メンバー活動)

5. 活動の可視化・展覧会

•うのずくり展(活動報告展):2017年から毎年開催。 2026年は「UNOZUKURI SHOW 2025」として、2011〜2025の活動を紹介。

 うのずくりの特徴(他地域との違い)

•行政主導ではなく、住民・移住者・クリエイターの協働で進む
•小さな改善の積み重ねで街を変える“スモールチェンジ型”
•空き家活用・移住支援・文化活動が一体化している
•「住む・働く・遊ぶ」をセットで支援する職住遊の統合モデル

玉野市における役割

•移住者の受け皿づくり
•空き家問題の解決支援
•港町の文化的魅力の再発見
•地域コミュニティの再生
•若い世代の定着促進

特記事項

空家相談等はすべてうのずくりで実施しており、行政はシティープロモ―ションの課が移住の広報を中心に行っており、空き家物件等は都市計画担当課が行っている。コンシェルジュの森さんはガラス細工のアーティストで港の貨車倉庫でのアーティスト村へ入ってものづくりを行っていた。現在もアーティスト兼コンシェルジュとして移住相談を行っている。

瀬戸芸の関係で直島に宿舎がないので、宇野を拠点にして通うパターンが多くなり、宿舎が不足していたためかなりの数のゲストハウスが新築されている。また、最初に移住した東山氏が設計と施工をこなすマルチアーティストで移住し、東山氏が空家物件を購入して仲間とリノベしてゲストハウスやレストランを開業する移住者の開業の場所になっている。今は移住者の動きに触発されて、岡山で開店しようとしていた地元玉野の人が考え直して玉野に開業するパターンも増えているという。

16時からの街歩きでは商店街にある新築のゲストハウス・レストラン等を見せていただいた。その中の古本カフェで働いている若い女性の話を聞いたところ「高校を選ぶ時に、外から若い人が移住して変わった店を開業し始めた時で、岡山の高校に行こうと思っていただ、将来的に玉野が面白くなると思って高校を玉野市の高校を選択した」と。移住して1年ぐらいのご婦人の声では、下見に来た時の対応が素晴らしくてこんな人がいるところならと決めた。今でも本当に来て良かったと喜んでいらした」移住された人の後フォロー的な配慮が行き届いている感じ。月2回朝に宇野港でラジオ体操をやったりしている。コロナ禍以降の取組だが、地元の人と移住者と定期的な顔合わ、情報交換の場所となっている。移住の数も驚異的な数であるが、その後の後フォローも行き届いているので移住者が移住者を呼ぶといった雰囲気のようだ。

行政の良くやる移住者何でもOKと言うわけではなく、相談時にいろ色と話を聞いて玉野に向かない人には「今物件が無いんです」と断る。これも移住対策には必要な事である。

 今後、小中の統廃合が進むのでその跡地利用についてうのずくりとしては問題意識を持っており、笠岡の海の校舎へも視察に来られたとのこと。
 また、笠岡って定住促進の課と空き家登録の部署が一緒でいいですね。とおしゃったのですが、今は別になったと説明。
 やはり、定住促進は人の取り合いではなく、旧態依然としている中心市街地への活性剤のような考え方で、外からのレストラン・ゲストハウスの開業が地域に新たな光を生み出している。人材獲得の方法である。
 改めて、定住促進をなくし、空き家バンクを都計に移すことによって、行政は仕事がしやすくなったかわからないが、移住相談に来られる側の立場にたってサービスを考える必要がある。
 また、民間で地域を熟知したNPO等がつなぎ役にならないと新し賑わいづくりにはつながらない。笠岡においても民間の動きが欲しい所ですが、まち全体の課題を考えるまちづくり機構等の民間の仕組みは必要であると感じた。

🏙️ 地域概要:岡山県玉野市

  • 岡山県南端に位置し、宇野港を中心とする港町
  • かつては造船業・宇高連絡船で栄え、1976年に人口ピーク約8万人
  • 1988年の瀬戸大橋開通後に衰退、現在は約5.5万人(2023年)
  • 近年は直島・豊島などへのフェリー拠点として観光産業が拡大中

🏢 団体概要

  • 2010年:中心市街地活性化協議会「アート部会」でアイデアが発案
  • 2011年:「うのずくり実行委員会」発足、NPO法人MMK設立
  • 「うのずくり」 = 「宇野に住んでつくる」の造語
  • 目的:クリエイターを全国・世界から呼び込む「移住プロジェクト」
  • 2016年:玉野市から「たまののIJUコンシェルジュ」に認定
  • 実績:113組200人(2023年12月時点)の移住・開業を支援

📋 主な活動内容

🏠 空き家事業

  • 2015年:物件情報サイト「sumica」を開設
  • 2018年:空き家調査を開始(年間500件巡回、市内全域を5年で完了し現在2周目)
  • 空き家所有者へお手紙投函、DIYワークショップ、出張相談窓口を実施
  • 大家からMMKへの譲渡物件を賃貸活用(現在5件)

🤝 移住支援

  • まち案内・物件紹介・大家との交渉・引越しサポート
  • 市の補助制度(空き家バンク・改修補助・開業支援)との連携
  • 2021年:市民センター10か所を巡回する「空き家の出張相談窓口」開始

🎉 交流・イベント

  • 朝市ごはん会、移住者交流会「PARTY PARTY PARTY」
  • ずくりワークショップ(DIY・まち歩きなど)
  • 活動報告展「うのずくり展」(毎年開催)

🔑 ターニングポイント

時期内容
2016年市から「IJUコンシェルジュ」認定→行政との連携強化
2018年物件不足を解消すべく空き家調査を本格化
2020年〜出張相談窓口の拡充、地域への空き家意識啓発を強化

✨ 成果と地域の変化

  • 移住者のみならず、地元住民の開業・Uターン創業が増加
  • 築港商店街・玉地区に次々と新店舗・宿泊施設が誕生
  • 「幽霊ビル」だった東山ビルが複合施設「HYM Hostel」として再生
  • 2019年:岡山県備前県民局「地域づくり推進賞」受賞
  • 商工会議所から市への「移住支援に関する提言書」提出(2022年)

⚠️ 現在の課題

  • 空き家バンクの登録要件が厳しく、多くの空き家が補助対象外
  • 借地・急坂・駐車場なしなど条件の悪い空き家の増加
  • 大家・移住者・地域住民間のコミュニケーション・トラブル
  • 老朽化スピードに活用が追いつかない状況

🔭 今後の展望

  • 🏘️ 歴史的建物・文化遺産の保全と周知
  • 🤝 社会福祉協議会・民間団体との連携強化
  • 🔄 「準空き家」からスムーズに次へつなぐ仕組みの構築
  • 📚 先駆的な他地域の事例学習と制度への反映
  • 🏛️ 行政の支援制度のさらなる充実と柔軟な運用

💡 事例のポイント

  1. マッチングに特化 した移住・空き家活用支援
  2. クリエイティブをテーマにしたまちづくりが地域に浸透
  3. うのずくり(現場)×MMK(資金・行政調整)という役割分担による軽快な体制が強み

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